病院薬剤師の部屋

病院薬剤師へのおすすめ書籍等を紹介しています

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☆薬の上手な出し方&やめ方

【特徴】

・前半部分は医師達と薬剤のカンファレンスの形で、各症例の処方整理について

 提示している。

・後半部分では専門医が循環器薬、消化器疾患治療薬、呼吸器薬etc...について

 「始め時・やめ時」をエビデンスを引用しつつ解説している。

【コメント】

・「始め時」はいざ知れず、「やめ時」というのは普段中々学ぶ機会が無いと

 思われる。ポリファーマシー対策を考えるにあたり、この「やめ時」に関する

 考え方は非常に役立つと思われる。

・前半部分はカンファレンスの形で症例検討が行われているが、「○○という

 エビデンスがあるから、A薬は不要」といった風な短絡的な考え方はされておらず、

 患者の社会的背景も含めた検討がなされている。

 提示されるエビデンスだけでも勉強になるが、エビデンスに偏重しない考え方は

 実際の臨床現場において減薬を行うにあたり参考になる。

薬の上手な出し方&やめ方 (ジェネラリストBOOKS)